
そろそろ本格始動に備えて竿の手入れを…
餌釣り専門の私の愛用の竿は「トップがグラスソリッド」に交換してあります。
市販の竿はトップがカーボンソリッドが大半ですが軽くて良い半面、高反発で最初のガッと餌を食いこんだ時、違和感を感じ完全に食い込むまで行かずに「やめちゃう」のが悔しく
何年か前からグラスソリッドを加工して低反発仕様に段々として居たのですがお気に入りの竿が気が付いたら
全部「グラスソリッド」仕様になって居ました。

何が良いかと言うと自分の好みの曲げ具合が意外と調整出来ます。
意外と「イシグロさん」には悪いのだが…竿先のトップが折れにくいので長持ちします。
大まかな、交換方法は
最初に分解から
まず既存トップを抜きます→先端のトップガイドをラジオペンチで掴んでソリッドと接合金具のつなぎ目をライターで炙ります。少し煙が出て来たら一気に引き抜きます。竿尻のねじを緩め、ふたを取るとカーボーンソリッド単体が出てきます。
次は部材を用意します。
「私の買い付け場所はイシグロ高林店タックルオフ」
今まで付いていたカーボンソリッドのつなぎ目の外径を計ります。3.2ミリだった3.5ミリのグラスソリッドを購入、今付いている物より一回り大きいサイズを選んでね…あと長さも出来るだけ近い物を…現物を持って行って相談するのもいかも?
次は加工です。
必要なのは、耐水ペーパー80番と250番の2種類
充電式の電気ドリル(チャク式)
購入してきたグラスソリッドを電ドリに咥えて、耐水ペーパー80番を掴み易い大きさにカットして水に濡らしてから電ドリのスイッチオン、回しながらペーパをソリッドに挟みこんで根元の方から先に向かって少しづつ削って行きます
ペーパーに水を付けながらやらないと摩擦熱で指先が火傷します。まあ水を付けながらやった方がホコリを吸い込む危険も少ないので…
先に調整するのは竿が刺さる場所を大体認識して欲しいのです。
ベースの竿先から削っているグラスソリッド先端から突っ込んで止まった場所にマジックでマーキング
今の時点でこの辺まで竿の径が合って居るのを確認してください。
もう少し根元まで差し込みば欲しいと思ったら「マーキングした場所からドリルの根元を重点的に削ってください
それを何度が繰り返している内に大体良い感じの場所まで削れて来ます。
次は中央から先端です。
ドリルに付いている状態で先端部を掴み全体の曲がりを調整します。「この辺をもう少しまげたいな~」
と思ったら周辺を250番前後の細かいペーパーで微調整しながら削ってください。
カーボンソリッドに比べ反発力が無いのでさほど削らなくても良い感じで曲がると想います。
削りすぎに注意…
次は差し込み部分の最終調整です。
ソリッドをドリルから外して
先ほど根元を削ってマーキングした場所より5センチ位の場所から鉄鋸や目建てヤスリでカットします。
カットした場所を角張って居るのでペーパーで角を取り丸みを付けます。ベースに傷が付くとやばいので…
次に
竿尻から差し込んでみると手前で止まります。止まった場所にマジックでソリッドにマーキング
また抜いて確認する今マーキングした場所より根元の部分を250番の細かいペーパーで少しづつ削り
また差し込むマーキング…それを繰り返しやって行くと段々と、根元の位置が近ずくのが解る
最後の近くに来たら慎重に「マーキング位置の確認、削る」の繰り返しをしてください。
最後の最後で「スポッ」と抜けて「やってもうたー」と為っても大丈夫、最終兵器「液状の瞬間接着剤」
接合部に薄く広く均一に瞬間を塗って乾いたらペーパーで削って再度チャレンジ 現に2本ほどやってこのやり方で修正手直しして使っています。
次にガイド合わせ
先に付いていた既存のガイドを使っても良いのですが全体バランスが崩れますので割愛…竿が折れて一杯ストックが有れば良いのですが…
イシグロタックルオフに削り調整したグラスソリッドを持ってバランス位置が取れたガイドを購入してください。
根元のガイド2つ位は口径が大きい方が飛距離に有利です。トップガイドは出来るだけ大きいサイズでSICガイドがお勧めPEラインが使えます。
お店で合わせてもらっても、それでも位置がアンバランスのはずです。
再度、
今度はガイド位置のための削り作業ガイドをしないと…
前の位置に微調整は出来ません
「
削ってガイドを今止まっている位置より後方に位置を下げる」事を前提に考えてください。
「このガイドをもうちょっと下げよう」と考えてバランスを取ってください。
まず電ドリにソリッドを付けて今のガイドの位置を確認の為取り付けてください。
ガイドが止まった場所の根元にマジックでマーキングしてください。
一旦ガイドを外しマーキングが消える程度にその周辺~移動したい方向へドリルを回しながら250番のペーパーがけをします。ちょっと削りまたガイドを位置決めマーキングしての繰り返しをして良い場所まで微調整を繰り返しをします。絶対一気に削らないでください。「この位削れればこれだけ動くと感覚を覚えてね」…
先端の細い方ほど移動が大きいのでシビアにね…
最後に組み付けです…
グラスソリットをガッチリ固める為に
ベースの竿のつなぎ目の補強を念のためお願いします。
つなぎ目のベースガイドの下にグラスソリッドが差し込んである長さより少し長めに釣り用の補修糸を巻いて100円ショップで売っている「エポキシ樹脂」をガッチリ染み込む程度に塗り込んでください。
竿が加重が掛り曲がった時ベースの竿がカーボングラスなのでグラスソリッドの方が強度的には強く差し込み部分がバキッと裂けてしまう可能性があるので…
グラスソリッドを元の竿に差し込み、ガイド、トップガイドを瞬間で接着完成です。
後ガイドの2センチ前後にマジックでマーキング、ガイドマーカーの間を「水性の蛍光オレンジ」もしくは赤で薄く塗って乾かし完成です。色々な色を試したが一番これが見やすい感じがする。油性もいいのだが厚く固まってしまうとガイドが引っかかり定位置に来なくなる可能性があるのでやめました。参考は写真を…
意外と使ってみるとまず「魚が食いついた時の反応がはっきり解る、折れにくい、力が根元に分散されて突発な動きに対処しやすい」かな~と思います
ちなみに、私がベースとして使って居る竿は「浜名湖弁天カイズ3.3H」「早潮3.0」です。
買ったばかりの竿はお勧めしません。メーカー保証が切れて
「ちょっと竿先が固くて面白みが無く使いずらいな~」と感じた竿が有りましたら改良をお勧めします。
これを読んで???と思われる方が有りましたらブログから御連絡をお待ちしております。
長々とご清読有難うございます。あ~疲れた